本計画は、幹線道路沿いに建つ鉄鋼造一戸建てテナントの内装工事です。外観は開放的で、積層建築ではないため天井高さを十分に確保できました。その特徴を活かし、広がりある外観の印象を内部に取り込み、明るく伸びやかな待合空間を設けています。
待合は犬用と猫用のエリアに分け、中央の入口から自然に二手に分かれるプランとしました。利用者が無理なく動線を選べることで、動物たちも穏やかに過ごせる空間となっています。
既存建物は正方形を隅切りしたような形状で、よくある大きく鈍重なオブジェクト性を感じさせました。そこで、その形態性を単に受け継ぐのではなく、内部にもうひとつのオブジェクトを挿入することで、マトリョーシカのように複層的で奥行きのあるデザインとしています。
幾何学的なボリュームは合理性を備えながらも、その立ち現れ方は造形的で親しみを感じられるデザインです。これは、懐の深く愛される病院の先生の印象を空間に表現したもので、訪れる方々に長く愛着を持っていただける場となることを目指しています。
建築概要
計画地 :千葉県緑区計画内容:改修
延床面積:97.11㎡/29.40坪
用途 :動物病院
施工 :航洋建設
プロデュース:ahed













