木場の集合住宅

APARTMENT IN KIBA2020

本計画は、歴史ある東京下町に位置する鉄骨造4階建て+ロフトの社員寮新築計画です。限られた敷地面積の中で、建物は合理性と機能性を最優先に設計されました。

階段は外部に配置し、居室や水回りの配置を整えながら、最上階は高さ制限に応じてセットバックしています。地盤は木場地域特有の緩い土質であるため、杭を用いず置換工法を採用しました。こうした外的条件や地域特性に応じた合理的な設計の結果、建物の形状は自然に立ち現れました。

建物の設計テーマは「整頓」。屋外階段は建物の印象を決定づける位置にあり、構造的にも美しく収めることを意識しています。鉄骨階段には柱を設けず、シンプルで無駄のない構造としました。また、よくある引き違い窓を正方形に整え整頓して繰り返すことで、記号的な構成要素が整頓され美しく見えるように配慮しています。

結果として、この建物は合理性にこだわり、無駄を排した単純な佇まいとなりました。整然としたその姿は、日本人的な勤勉さや美意識を映すかのような、静かで誠実な美しさを宿すことができたと考えます。

建築概要

計画地 :東京都江東区
計画内容:新築 鉄骨造4階建
建築面積:37.79m²/11.43坪
延床面積:148.06m²/44.78坪
用途  :共同住宅
構造設計:ジムネ構造空間研究所
施工  :ジーエスビルド
写真  :鳥村鋼一

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