「都心の最上階ペントハウスと私たちの部屋」
最上階に位置するこの住まいは、一般的な短冊状のマンション区画にはない、独自の採光条件と伸びやかなベランダを備えた希少な空間でした。都心にありながら、開放性とプライバシーがともに確保される──その潜在的な魅力をどれだけ豊かさへ還元できるか。施主との対話を重ね、丁寧に計画へ落とし込んでいきました。
導き出したのは、光と風が穏やかに循環するプラン。ベランダからの採光は過度な露出を避けつつ、内部空間へ自然に溶け込み、穏やかな外とのつながりを生み出しています。そこに施主の優れたセンスが重なり、色彩計画、間接照明、エタノール暖炉といった要素が空間に深い陰影と物語を与えました。
結果として立ち現れたのは、海外の都心で過ごすようなホテルライクな感覚と、都市での暮らしに対するひとつの回答。
「都心の最上階ペントハウスと私たちの部屋」──この名のとおり、個性と豊かさが静かに息づく、唯一無二の住まいとなったように思います。
建築概要
計画地 :東京都世田谷区計画内容:リノベーション
延床面積:81.4㎡/24.62坪
用途 :住宅
施工 :栄港建設
照明 :Mantle Inc.
写真 :鳥村鋼一




















